情報の湯船

情報には、二つの種類があります。

一つ目は「フロー情報」と言います。これは、ニュースやうわさ話のように日々現れては消えていき、やがて人々の記憶から消えてしまいます。

二つ目は「ストック情報」です。これは、Wikipediaやデータベースのように何度も読み返されます。ただし、このような100%のフロー情報、100%のストック情報というのは存在しません。何を聞き流し、何を読み返すのかは、個人によって一人ひとり違うからです。

今、インターネットの世界では、膨大な情報がやり取りされ、まるで「源泉かけ流し」の大きな湯船のような状態になっています。もともとインターネットは「情報を共有しよう」という取り組みから始まったものです。それがいまや単に情報の取り出し口ではなくて、生活に欠かせないインフラの一部になりつつあります。情報が、空気や水のような生活の資源に変わりつつある時代だからです。

情報そのものには「形」はありません。「実体がない。」といったほうがいいでしょうか。湯船のお湯のように、すくっても指の隙間からこぼれ落ちます。

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実は、経済も似ています。お金ですね。実体はないんです。紙幣や貨幣があるじゃないかというでしょうが、あれは見せかけの実体です。経済システムの中で流通するための媒体として存在するのが紙幣であり、貨幣です。社会を湯船に例えれば、お金がお湯のように見えませんか。

このように、インターネットも、経済も、温泉宿の湯船のようなものでもあります。何事もなければ、あたたかいお湯につかることができます。何事もなければ・・・。さあ、ゆっくりあったまってくださいな。おや、湯冷めしましたか?