ちらしやビラを家の玄関先にあるポストに片っ端から入れて歩く。エリアと枚数と期限が決まっていて、そんなバイトもありました。
自治会などが、回覧板に代えて、お知らせを配布するとか、地域限定のスーパーのセールなど、今でもポスティングは有効な広告手法として、あるんだけど、電話ボックスや電信柱にまでペタペタ貼られていたピンクチラシなどは、もう見かけることがない。
ポスティングは減ったけど、増えたものがあります。
インターネット広告や、メール広告は増えました。
YouTubeなども、広告の入る動画の方が圧倒的に多い。
「釣り(フィッシング)」や、「なりすまし」など、違法な広告も増えています。アマゾンや楽天、アップルなど、大手ネット企業や、宅配業者になりすましたメールが多いのも現代の特徴です。
「品物が届いています」とSNSでメールが届くと、ついうっかり、メール内のリンクをクリックしてしまいます。クリックした先に別の広告が表示されます。その時点で怪しいと気がついても、あとの祭り、パスワードを盗まれる、連絡先情報を盗まれるというわけです。
1万枚のビラをポスティングするよりも、1万件のメールアドレスにメールを送る方が、かんたんです。他人のメールアドレスは、インターネット上にいくらでも存在します。自動的に収集することもできるし、フィッシングでは、騙されたユーザーが自分でメールアドレスを教えてくれます。
セキュリティが甘いと、パソコンの中に保存されている他の人の個人情報や、メールアドレスなどが流出してしまう可能性も否定できません。現実にそのようなことが発覚してニュースになっています。それは、氷山の一角だと考えられています。
画像は、日本ポスティングセンターから拝借しました。