パソコン教室を始めた当初から、自然発生的にITコンサルタントのような仕事を受けることもあった。初歩の初歩から時間をかけて、じっくり習おうという人の方が実際には稀だ。

ワードを教えてほしいと来られた方が、やってみると簡単な文書作成ならささっと出来てしまう。タイピングも特に遅い方ではない。不思議に思って、どんな仕事をしているか尋ねてみた。会社の事務をやっているという。一番大変だったのは、宛名印刷だという。文書を一つ一つチェックして、必要なところを書き替えては、印刷する。200枚ほどを丸一日かけて印刷したそうだ。

それ、差し込み印刷で簡単に出来ますよ。というと、何ですかそれ?という反応でした。レッスン後、今度は「ヒマになって困った。」と言われました。もちろんヒマに感じたのは最初だけで、時間を有効に使われたと思います。丸一日かかった文書印刷が30分で終わったそうです。

別のある方。ある医療現場でチーフを任されるようになって、月末になると、勤務表を作るのが大変だという。必要人数を揃えないといけないので、人数チェックをしながら、パートだけにならないように、月の時間数が越えないように割り振りを考えて、結局忙しいので家に持ち帰って夜遅くまでかかって、前の月のエクセルの表をコピーして、作り直していた。

エクセルを教えてください。ということだったが、やはりこの方も、入力は出来る。それなら、ひな形を作って自動で集計できるようにしましょうということになった。この方のようにせっかくエクセルを使っているのに、同じ手間を繰り返して手作業でするのとあまり変わらないことをやっている方は多い。人数チェックも表示の色を自動的に変えることでチェック漏れを防ぐことができ、あっという間に集計もでき、急な変更にも応じられる勤務表が出来た。