誰だって不便より、便利がいいに決まってる。
新しいモノは、古いモノより、便利になっていると誰もが思う。
世の中は、どんどん便利に快適になっているはずだと思う。
壁掛けテレビも、テレビ電話もSFか映画の世界の中でしかなかった。
発明が環境を変える。文明の発達が社会の姿を変える。
人々はそこに生きる。誰だって江戸時代には戻れないと思う。

しかし、便利なモノに囲まれていると、人々は時々、多くの人々と
関わり合って生きていることを忘れることがある。
不便を感じることがないと、身近な人とのつながりだけで
満足してしまう。人の痛みが届かなくなる。
身近な人の痛みにも気づかなくなる。

今にわざわざ不便を買う時代になるだろう。
そうしないと、人々と関わりあうことができない時代が来るのだ。
究極の便利、快適は、一人の人間が誰にも関わらず、
何もしないで満たされることだからだ。