音楽のある街、豊かな街。

◇豊かなまちとは

 人々が豊かなまちというとき、経済的に豊かかどうかということがあります。一方で、人々は経済的な豊かさだけでなく、日々の生活のゆとりや文化の中に豊かさを感じることがあります。

 経済的な豊かさは、こうしたゆとりや文化と結びついたときに、より大きな意味を持つものだと思います。

◇自然風土から生まれるもの

 ここ岩美町には、世界ジオパークネットワークでも認められた、地質学的にも貴重な、歴史ある豊かで美しい自然風土があります。その景観は、遠く海外から、町外からも多くの人が訪れ、称賛されています。

 ここ岩美町では、あらゆる分野で、それぞれに優秀な人材が生まれ育ち、多くの文学、絵画、音楽や映像メディアが生まれています。経済とは直接関係のないはずの自然風土が、生活のゆとりや文化を生み出しています。

◇人材が必要です

 ここ岩美町には、町外から移り住む方もいます。こうした方々は、自分の力でその才能を育てたのは間違いありませんし、もちろん多くの支えがあったことでしょう。今後岩美町で、この優秀な人材が育つためには、環境が必要です。それは、決して都会にあるものをすべて持つことではありません。すでにある豊かで美しい自然風土を生かし、才能を生かすための環境を作っていく時代を迎えています。

 人材を生み出し、迎えるだけでなく、本当の意味での活用をするための人材が必要です。そのためには、ばらばらだったものを繋げていくことが大切です。これまで岩美町にはこうした文化的な人材を生かす、繋がりを生かすことがあまり行われてこなかったように思います。

◇音楽とは

 一口に音楽と言っても、いろいろなものがあるでしょう。何が優れて、劣っているという話をするつもりはありません。「うたう」という言葉は「うったう」から生まれた言葉です。そう考えれば、生まれたばかりの赤ん坊が泣く声も「うったう」音楽と言えなくもありません。選ばれた鳥だけがさえずるのではなく、有名な画家だけが絵を描くのではないように、音楽もすべての人のためにあります。その中からより優れたものが生み出されていって、人々が愛し育てることで文化となるのです。

◇文化と対価

 私たち日本人は、ごく身近なものや、目に見えないものに対してお金を払うことに抵抗があります。水やお茶のペットボトルが売られ始めた頃「こんなもの、誰が買うんだろう?」と思っていた人は多いと思います。コンビニも今ほど身近ではない頃でした。

 今でも高級レストランで出された水に数百円の値段がついていると、クレームがつくことがあります。提供される客側に「ただの(無料の)水道水でいい。」という感覚があるためです。これは現代の複製(コピー)文化の影響もあります。現代は簡単にそっくりなものがコピーできます。社会が「似ていれば、そっくりなほどいい。安ければいい。本物じゃなくてもいい。」という風潮を生み出した結果です。音楽は3分間の演奏であれば、たった3分でというのは無理だとしても、10分あればできると錯覚することがあります。その才能が息づくまでにかかった時間や労力を単純に労働時間と比較できないからです。本物の芸術は「3年かければだいたいこれくらいできます。」というものではありません。

 適正な対価とは何かを知る必要があります。

 特に音楽は目に見えず、形としては何も残りません。もちろん楽譜やCDは音楽が形を変えたものだと言うことはできますが、それらは媒体でしかありません。媒体というのは、空気、水やお茶のような存在です。積極的に聴こうとするものではなく、聞こえてくるものにお金を払うことはありません。鼻歌にお金を払う人はいないかもしれないけど、生の優れた芸術である音楽にも、個人的な鼻歌と同じように対価が支払われないことがあるというのはどうしてでしょうか。

 そこに「ものさし」が必要なことは言うまでもありません。そのため、「肩書き」や「経歴」がものをいうことがあります。有名な大学で有名な先生に習ったとか、コンクールで入賞したことがあるとかです。しかし、こうした「ものさし」は、最初に書いたペットボトルのラベルに過ぎません。

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